最近「お金をあげます」という内容のメールやメッセージが話題になっています。
これらは昔からある詐欺の手口で、今も多くの被害を生み出しています。特にSNSの発達により、メール以外にもSNSのダイレクトメッセージやLINEグループなどで騙されるケースも増えています。
その手口や対策について紹介します。
「お金あげます」詐欺の手口
「お金あげます」詐欺の典型的な手口は以下の通りです。
「お金あげます」と持ち掛ける
- 大富豪が財産を託せる相手を探している
- 海外の高額な宝くじに当選した
- 公的な金銭援助の対象者になった
一見すると意味不明な理由をつけて、あなたに大金を渡したいと言ってきます。普通はこの時点で詐欺だと気づきますが、残念ながら騙される人もいます。
リアリティを出すために、公式っぽいウェブサイトやそれらしい書類などを提示する場合もあります。
怪しげなNPOに接触した記事も、似たような要素が含まれていて参考になると思います。
個人情報を求めてくる
次の段階では、大金を渡すための銀行口座番号や身分証明書などの個人情報を求められます。
お金を送るために必要だとして、氏名、住所、電話番号、銀行口座情報などの個人情報を要求します。この情報は後に悪用される可能性があります。
大多数の人はここで詐欺だと気づいて離脱しますが、素直に個人情報を渡してしまう人もいます。
金銭の支払いを求められる
個人情報を提出したら、次は金銭を要求されます。
お金を受け取るためには手数料や税金が必要であり、特別な手続きのための支払いだと言われると本気にしてお金を払ってしまうケースが後を絶ちません。
これらの費用は銀行振込やAmazonギフト券などのギフトカードで支払うように指示されますが、クレジットカードでの支払いを求めてくる場合もあります。
追加の支払いの要求
一度支払いが行われると、さらに追加の支払いを求めます。
- 大金を送金するための保証金
- 手続きのための弁護士費用
- 税金
それらしい名目で追加の支払いを求めてきます。
一度でもお金を払っていると、お金を支払うことへの心理的なハードルが低くなっていて請求に応じてしまいます。
また内心ちょっと怪しいと思っていても、個人情報を提出したために逆らえない気持ちで支払ってしまう人もいます。
緊急性を強調する
支払いを急がせるために期限を設けたり、早く支払わないとチャンスを失うといった緊急性を強調します。
連絡が取れなくなる
何度かメールやメッセージのやり取りを経ても、もちろん大金が振り込まれることはありません。
いつの間にかブロックされていたり、メールが届かずに戻ってしまうなど連絡が取れなくなって初めて詐欺であることが判明します。
すでに遅いのですが…
詐欺の二次被害
上記の詐欺に合った人に、さらなる二次被害が発生することがあります。
一度でも騙された人は、詐欺師の格好のお客さまです。
騙されやすい人であると認識され、別の手口で誘いかけてきます。
また弁護士や探偵などを装って詐欺の被害を取り返すと持ち掛け、さらにお金を騙し取るケースもあります。
対策と防止策
これらの詐欺に引っかからないための対策を紹介します。
知らない人からの連絡は疑う
基本的に「知らない人」からのメールやダイレクトメッセージは信じないことが重要です。
SNSなどで絡みのある人で、やり取りを通じて親近感を持っていたとしてもリアルを知らなければ「知らない人」です。
そんな人から大金を渡す話が出たら、まず疑ってかかるのが正解です。
個人情報は渡さない
個人情報や銀行情報を絶対に提供しないようにしましょう。
大金を振り込むからと銀行の口座番号を教えてしまったり、手数料を支払うためにクレジットカード情報を登録するのは非常に危険です。
知らない人に個人情報を渡すのは絶対にやめましょう。
一人で悩まない
怪しいと感じたらすぐに家族や友人に相談し、消費者センターや警察などの公式サポート機関に報告することをおすすめします。
一人で悩んだりSNSで相談していると時間ばかりが経過してしまい、対応が遅れてしまいます。
詐欺情報の共有
詐欺被害は個人で解決しようとせず、消費者センターや警察などの公的な機関に報告することが大切です。
詐欺情報を共有することで、他の人が同様の詐欺で被害に遭うことを防ぐ手助けになります。
まとめ
詐欺師の手口は巧妙であり、誰でも騙される可能性があります。
常に警戒心を持ち、怪しい連絡には慎重に対応することが、被害を防ぐための最善の方法です。
皆さんも注意してください。
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